食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは


-食物依存性運動誘発アナフィラキシー-(しょくもついぞんせいうんどうゆうはつあなふぃらきしー)



食物アレルギーの特殊型、食物依存性運動誘発アナフィラキシー(Food-dependent exercise induced anaphylaxis、略してFEIAn)。

ある特定の食品を食べて数時間の内にある程度以上の運動をすると蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下、意識消失などのアナフィラキシー症状が現れる、というものです。

その食品を食べただけ、もしくは同程度の運動をしただけでは何の症状も現れません。

問題となる食品は小麦、エビ、カニ類が多いのですが、ゼラチンの例や小麦と梅干しを合わせて食べたときに起こる例も知られています。

運動や食事がきっかけとなって、肥満細胞という、アレルギー反応で重要な役割を担う細胞からヒスタミンという物質が放出されます。
このヒスタミンが、気管支を収縮させて呼吸困難を引き起こしたり、血管透過性を高めて血管の外側の組織に体液を漏出させることでむくみわ血圧低下を引き起こします。

食事の後で運動をすることで、食事中に含まれるアレルゲンの吸収を高めることも誘因の一つと考えられています。

大人よりも運動を多く激しくする子供に見られる事が多く、学校や部活動の途中に起こる例があります。




PR